大学生になると自由な事が増える分、責任は自分に跳ね返ってきます。
義務教育であれば毎年進級するところですが、ぼっち大学生だった筆者は卒業ができずに留年していました。
大学の留年というのは珍しいものではありませんが、その当時は「今後の就活はどうすればいいんだろう」「人生詰んだな」と思いつめていた事を覚えています。
今回は当時を振り返りつつ、留年する可能性がある方、留年してしまった方向けに「大学を留年した後の就活はどうなるのか」に主眼を置いて書いていきます。
なお、筆者は3流文系私大なので、理系や国立の方はとは異なる点が多いかと思います。予めご了承ください。
今回の結論を先に書くと「留年は就活はもちろん人生に大して影響しない」です。
ぼっちで大学留年した後の就活メソッドを書いてく
1.そもそもなぜ留年したか
そもそも何故留年することとなったのか。それはまず「ぼっち」だったからというのが大きいです。
大学生のノリに馴染めず、勉強もする気が起きなかった筆者は大学には行かなくなりました。
当然、出席が必要な授業では必然的に単位を落とし販売されている過去問だけを見て試験に臨んで玉砕…その繰り返しで単位が取れない大学生が出来上がりました。
必修が取れなくても年次は上がるので、4年生の卒業時に単位が足りなく留年ということになりました。
とりあえず大学生になる前や入学したての方には友達と呼べないまでも知り合いを作ることをお勧めします。
筆者の経験的として言えるのは入学直後の友達は各々のコミュニティーに属する事になるとバラバラになる傾向が強いです。
逆にいえば何かのコミュニティーに属することができれば横と縦の繋がりはできるので比較的楽に大学生活を送ることができると思います。
基本的に同じ空気感の人間は必ずいるのでそういう人を見つけたら積極的に親切にして相手の信頼を得ることからスタートしましょう。
2.留年して気づいたメリット
留年にメリットなんかあるのか?とお思いの方もいると思いますが、
筆者が感じたメリットは以下です。
メリット①:モラトリアムの延長
モラトリアムは「遅延」という意味ですが、ここでは「猶予がある」と言い換えてもいいと思います。
どうせ普通のサラリーマンになれば30年以上働かなければいけないので1年少ない方がいいんじゃないか?と思っていました。
留年した時点で残り数単位だけ取れば卒業だったので、留年した年はアルバイトに明け暮れ自分に興味のある事を淡々と追求していた時間でしたが、今となってはいい時間だったと感じています。
メリット②:就職や人生について考える時間が増えた
留年するまでは人生や仕事について深く考える事がなかったのですが、時間ができたのでゆっくりと考えるようになりました。
自分が仕事に求めているのは何か?を突き詰めた時に「安定性」だと気づいたのもその時でした。
今では団体職員として働いていますが、その気づきがなければ普通の会社員になっていたのかもしれません。
どちらがいいということはありませんが、自分の求めているものを把握する時間は大事です。
メリット③:早めの挫折を味わえた
大学留年が決定した時は正直泣きそうになりました。人生のレールから外れたという絶望感が襲ってきました。
ただ、今となっては全く大したことではなく話のタネにする程です。
社会人になってから失敗して挫折を味わうよりも先に挫折しておいたのは良い経験でした。
また意外に思われるかもしれませんが、社会人になって転職する際に足枷になったことはほぼありません。
流石に新卒の就活や第二新卒で転職活動した時には質問されましたが社会人経験が数年あれば触れられることはなくなり、転職の軸や仕事でどんな学びを得たかなどを聞かれ始めます。
つまりリベンジはいくらでも可能ということです。
3.留年して気づいたデメリット
当たり前ですがデメリットは沢山あります。
その中で特に筆者が感じたデメリットを書いていきます。
デメリット①:就活で有利にはならない
後述しますが、留年したからといって特に不利に感じない事が多かったですが、書類選考の段階で弾かれたり最終選考の判断材料になる可能性は勿論あります。
留年が現役で卒業した人より有利に働くことはないのでしっかりとした対策は必要になってきます。
デメリット②:生涯年収が減る
言われるまであまり意識していなかったのですが、社会に出るのが遅くなると「本来貰えるべき退職間際の高い給料の一年分を損する」ことになります。
新卒時の給料は同じですが会社に勤めて昇進して年齢も上がれば給料額は上がるのでその給料分が留年し貰えなく生涯年収が下がってしまうという事です
。
筆者は親から耳にタコができるほど言われましたが、個人的には今がどうなるのかわからないのにそんな先の事など気にしても仕方がないと思い無視していました。
転職が当たり前になっている現代では給料が下がってでもやりたい事や安定をとることもあり得ます。
デメリット③:お金がかかる
これは必ずかかります。
大学は問題を起こしても処分は甘いですが、学費を納めないとすぐに除籍されてしまうので要注意です。
親に借りれるなら借りたいですが、無理なら大学に相談してみましょう。
就職すれば私大の1年程度の学費であればすぐに稼ぐことはできますのでお金に関してはきちんと対処しておきましょう。
4.就活においての影響と対策
就活ではどんな反応を受けたかというと、
「面接においてはあまり気にされていない」という印象でした。
もちろん、書類選考の段階で落とされた原因の1つになっている可能性はあります。
何社も受ける中で留年した理由の返答を試してみましたが
「遊んでいた」「就職浪人」「アルバイトに打ち込み過ぎた」の3パターンで答えてみましたが、3つとも特に差はなかったように感じました。
特に「就職浪人」に関してはリーマンショックの影響もあり大勢が選択していたことも相まって、きちんとした志望動機を答えられれば問題はありませんでした。
これは転職活動にも同じ事が言えますが、悪い状況に置かれているのを他人や環境のせいにせずに前向きに答えることが重要です。
筆者の場合は留年が決定する前に就活で志望していた業界と異なる業界を受けたので、正直に「なぜ志望業界を変えたのか」と「留年したことで考え方を変えた点」を話しました。
どんな理由にせよ、面接でブレないくらい志望動機がはっきりとしていれば問題はないと考えて良いと思います。
その後の筆者の体験談はこちら
5.今回の屍ポイント
- 大学は知り合いや繋がりを作る
- 留年してもメリットはある
- 留年で得た事をポジティブに話す
- 突っ込まれるのを覚悟してブレない軸を持つ
となります。
長い人生で考えれば留年なんて大した事ではないです。むしろ話のネタになるくらいなので今悩んでいる方はポジティブに行きましょう。
社会に出て気づいたのは、大学生の時に群れなかったりレールを外れた経験があるとメンタルが強くなります。
周りを気にせずに仕事に打ち込めたり、同期と必要以上にベタベタする事もありません。
なので、もし今大学を留年して絶望している方がいても大丈夫です。必ず逆転しましょう。
誰かの何かのお役に立てれば幸いです。