筆者は元々地方在住で、転職を機に上京しました。
どうして上京したのかというと、正直「東京に漠然とした憧れがあった」「一人暮らししたかった」という理由からです。
恐らく同じように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は筆者の経験から、遠方の転職は不利なのか、費用はどれくらい必要なのかを書いていきます。
同じように考えている方の参考になれば嬉しいです。
今回の結論を先に書くと「①遠方の転職は理由付けがあればOKで時期を集中させる、②費用は引っ越しまでを含めると50万あると安心」です。
遠方への転職は不利?費用は?体験談から解説します
1.遠方への転職のポイント
前提として筆者は地方都市で3年弱働いてから東京へ転職しました。
大学などの進学とは異なり、よほどの理由がなければ転居を伴った転職は理由を聞かれるので対策が必要になってきます。
理由が曖昧だと、「単純に上京したいから適当に面接を受けてるんじゃないか」と思われて落とされます。
それを踏まえた上でポイントを書いていきます。
ポイント①:そこにしかない会社なのか突き詰める
これが一番効果的で、かつ自然です。
例えば出版社に転職したいと考えた時に、大手の出版社は東京に集まっています。
会社を選んだら東京にしかなかったという理由であれば遠方からの転職を志望しても不自然ではありませんし志望度の高さを見せられるのでアピールにもなります。
逆に、地元に本社や支社があったり大手の同業他社があるのに遠方に受けに行くのは怪しいと思われてしまうので突っ込まれても答えられる答えを用意しておきましょう。
筆者は上記の志望理由に加えて東京の方が求人の数が多いため地元と東京の両方に絞って転職活動をしていると伝えていました。
転職サイトで全国の求人を検索できる時代なので登録して選択肢を広げておきましょう。
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ポイント②:近場の人に負けない強みを明確に
遠方からの転職は有利とは言い難いです。
同じようなスペックの人が近場にいれば近場を採用する可能性は高いといえます。
遠方からだと引っ越しの日程調整などで入社日がズレ込む可能性がありますし、転居を伴う引っ越しの費用を負担する規定がある会社で有れば費用面でもプラスとは言い難いです。
同業他社からのスキルアップや活かせる資格など明確な理由があれば成功する可能性は上がりますが、それがない場合(未経験の業界など)の場合は志望動機に自分のパーソナルな部分や今の仕事と結びつけが必要になってきます。
2.費用面の計画
次は費用面です。
日程の組み方
就活や転職活動は終わりがいつになるかわからない不安があります。
まずは遠方への転職活動は「可能な限り日程を詰める」ことが必要です。
というより遠方の転職活動は自分で期限を決めてそれまで決まらなければ近場で探すというやり方の方が効率的だと思います。
ズルズルと転職活動してしまうとお金がいくらあっても足りません。
遠方だと滞在費よりも交通費の方が高くついてしまうので、まとまった期間滞在して志望する会社を受けましょう。
また転職活動だと選考の日程が決まっていない場合が多く、突発的に次の面接日を指定されたりする場合がありますので予め選考フローが決まっている会社を受けることで無駄な交通費を削減できます。
滞在中はネットカフェでも良いとは思いますが、疲れが取れずに選考に集中できないと本末転倒になってしまうので、ネットで安く泊まれる宿を探して泊まるのをお勧めします。
ウィークリーマンションのプランもあるので一泊あたりの料金を抑えたり移動の手間を減らすこともできます。
費用の概算
大体交通費で往復25,000円と考えて、宿泊費が3泊で18,000円で43,000円、
それを月2回行うと86,000円ほどかかります。
3ヶ月続けると26万円近くかかる計算になるため、引越しなどの費用も考えると50万円程度あった方が困窮せずに済むかなと思います。
もちろん移動費を抑えたりすればもう少し安く収まりますが、二次面接や三次面接で急に行かなければならないこともあるので高めに設定しています。
そう考えると在職中に休みをまとまって取って転職活動に充てるのがベストと言わざるを得ません。
筆者は最初は働きながら転職活動していましたが行き当たりばったりだったため、面接を受けに行ってとんぼ返りで戻ってきて翌日仕事をして……という繰り返しで疲弊してしまい結局退職してから転職活動するハメになってしまいました。
そういった点からもしっかりとメリハリをつけて転職活動を進めていきましょう。
3.筆者の行動サイクル
筆者が試行錯誤しながら決めた行動パターンは、
- 遠方でも入りたいくらい一番志望している会社にエントリーする
- 面接が決まった時点で在職中なら休みを取る準備をする
- その会社の選考時期に合わせて他の受けられそうな会社も申し込む
- 安い宿をピックアップしておく
- 選考を受ける
というサイクルで、数ヶ月スパンで考える方が良いです。
焦って志望してない会社を受けに行っても落とされてお金を無駄にするだけですし、一つ受けてまた一つ受けて……を繰り返すとお金がすぐに底をつきます。
転職を成功させるためにはじっくりと待つことも必要です。
4.今回の屍ポイント
今回は遠方の転職について書いてきました。
まとめると
- そこにしかない会社なのか突き詰める
- 近場の人に負けない強みを明確に
- 日程はまとめる
- 選考を受けるサイクルを作る
となります。
普通の転職よりもハードルが上がることは否めませんが、自分に合った会社なら遠方でも内定を勝ち取ることは可能です。
その会社は既に辞めて転職してしまいましたが、数年経った今では上京して正解だったと確信しています。
新しい環境に踏み出すのは勇気がいりますが、踏み出さなければ見えないものもあると思います。仮に失敗しても糧になるだけなので気にせずいきましょう。
遠方から転職をお考えの方のきっかけになれば嬉しいです。
誰かの何かのお役に立てれば幸いです。