仕事を始めたばかりの時やミスをしてしまった時に誰しも「この仕事向いてないな」とか「他に向いてる仕事があるんじゃないか」と考える事があると思います。
もちろん挫折だらけの筆者は毎日のように考えていましたし、今でも考えることは少なくないです。
ただ、過去に4回転職活動をしたので今の仕事がどれくらい向いているのかは比較しやすいので自分を納得させることはできていると感じています。
今回は仕事の向き不向きはあるのか?転職をするべきなのか我慢するべきなのかに主眼を置いて書いていきます。
結論を先に書くと「向き不向きは時間をかけるとカバーできる場合が多いが、人間関係が原因の場合は時間を浪費する」です。
仕事に向き不向きはある?見極める方法を体験談から書いてく
1.仕事の向き不向きの正体
そもそも仕事に向き不向きはあるのか?という根本ですが、筆者はあると思います。
「細かい数字や膨大なデータを扱う作業が好きでミスが少ない人」
「じっくり一つ一つに取り組めば誰よりも素晴らしい結果を残せる人」
「人と接するのが上手く、ポジティブで切り替えがめちゃくちゃ早い人」
など長所やで考えた時に仕事への適性がある=向いているというのは明らかです。
逆に短所が仕事に干渉してしまう場合は不向きといえます。
実際に採用試験では適性検査を受けるところが増えてきていますし、配属もその人物の特長を見て決定する事も少なくありません。
つまり向き不向きは存在すると考えて良いと思います。
2.向き不向きがあってもカバーは可能
筆者は「失敗しながらでもじっくり取り組めば結果を出しやすいが、焦ったり忙しい環境では能力を発揮できない」といったタイプです。
過去に働いていた職場でも最初はボロボロでしたが時間が経って慣れるにつれて評価が上がっていくことがほとんどでした。
余程専門性の高い仕事や運動能力などを求められる仕事でなければ向いていなくても時間をかけて経験値を積めばカバーできることがほとんどです。
例えばテレビゲームで考えると、数年間やり込んだゲームは操作方法や要領をつかんでいるので何も考えなくてもできますが始めたての頃は何回も失敗しますよね。
不向きで上達が遅いとしてもやり続ければステップアップしていくことは可能です。
向いている人は上達のスピードが早いだけですし、上達が早いが故に手を抜いて評価が低い人や早々に辞めてしまう人はいるので、仮に自分がその仕事に向いていなくても継続する事が重要だと考えます。
筆者は先輩や同僚に「ほんとこの仕事向いてないよね」としょっちゅう言われるくらい不向きな仕事をしていましたが、実際には賞与の査定は良いことがほとんどでした。
上司に聞いてみたところ「『仕事に取り組む姿勢』や『ミスを反省して次に活かす姿勢』など元々の能力に関係のないところで評価している」とのことでした。「能力に関しては慣れれば後から付いてくることがほとんどだから」だそうです。
完全に個人成績の数字だけで判断される会社の場合は不向きだと厳しいかもしれませんが、仕事への取り組み方やポテンシャルを評価してくれる会社であれば不向きであっても良い評価が得られると思います。
むしろ日本企業の大半は年功序列や仕事への取り組み方(勤勉さなど)を重視する傾向があるので悲観することはないと考えます。
3.向いていない仕事でも3年は続けるべきか
向いていない仕事は続けるのが本当に辛いですし、他人に「向いてないよね」と言われるとめちゃくちゃ腹が立ちます。
よく「どんな仕事も3年は続けろ」と言われますが、これは半分正解で半分間違っていると思います。
そもそも頭ごなしに3年続けろというのはおかしいと思いませんか?
それぞれどんな環境で仕事をしているのかも違いますし、3年という期間に根拠はありません。
正確には「きちんとした環境であれば芽が出るまで経験を積むべき」だと考えます。
きちんとした環境というのは
- きちんと教える人がいる
- 自分が試行錯誤しながら挑戦できる
- 適切なフィードバックを行って改善できる
環境だと考えています。
才能に溢れているプロ野球選手ですらコーチや環境が合わずに頭角を現せない人もいることを考えると自分に合った環境で働く事はかなり重要だといえます。
一方で環境が整っていない職場は3年の期間など無視して辞めて良いと思います。
ここでいう環境が整っていないというのは
- 人間関係が悪く仕事に支障がある
- ハラスメントが横行している
- 仕事を教えてもらえない
といった環境です。
例えばパワハラで不当な扱いを受けたり仕事を与えられなかったりする環境で3年耐えたところで時間だけ浪費していくだけです。
仕事に対して失敗しながらでも挑戦して成長するのであれば有意義な時間かもしれませんが、単なる権力者のいじめに付き合うのは無駄な時間です。
ちなみに筆者が過去に合わないと感じた会社は「仕事を教えず、ミスも許さない」という環境でした。
忙しくて教えられないのではなく、「わからない側が見て盗んで自分で汲み取れ」という極めて非効率且つ無意味な社風でした。
わからないことを質問する事もチャレンジして失敗して学ぶ事も許されずに八方塞がりになってしまうという環境でした。
職人技を教えずに見て盗めと何年も下積みさせる「昔ながら」の教育方法がありますが、一子相伝の職人技ならともかく、一般の仕事においては無駄でしかないので環境が整っていない場合は見切りをつけていいと個人的には思います。
環境に文句を言う奴は云々という外野の意見は無視して自分の感覚を信じましょう。
4.今回の屍ポイント
今回は仕事に向き不向きの判断と辞めるべきパターンについて書いてきました。
まとめると
- 向き不向きはあるがカバー可能
- 評価は仕事への取り組み方や姿勢も加味される
- 環境が整っていれば芽が出るまで経験を積むべき
- 環境が整っていなければ見切りをつけるべき
となります。
向き不向きがあるのは否定できませんが、それは各個人の長所が違うというだけですし、仮に長所と今の仕事が一致していなくてもやり続ければ慣れて成長していきます。
重要なのはただ続けるのではなく、その先にどんな未来があるのかを考えながら続ける事だと思います。
続けても先がないのであれば早めの方向転換が必要でしょうし、今はキツくても長い目で見て得をすると思うのであれば続けるモチベーションになります。
「仕事に向いてないから辞めよう」と思われた方は一度ゆっくりと考えてみてください。
誰かの何かのお役に立てれば幸いです。