団体職員はざっくばらんに言えば公務員以外の非営利団体ですが、業種や業界は様々です。
転職サイトでは「団体職員」と一括りにされていますが実情はそれぞれ全く異なりますので、転職活動においてはきちんとした志望動機が必要になってきます。
今回は民間の企業を経て団体職員になった経験がある筆者が志望動機について書いていきます。
団体職員を志望されている方の参考になれば嬉しいです。
今回の結論を先に書くと「誰のための何の為の団体なのかを突き詰めて志望動機に活かす」です。
団体職員の志望動機の考え方は?転職した経験から書いてく
1.団体職員の志望動機の考え方
団体職員は民間の企業よりも内情が不透明であることが多いのでイメージしにくく、志望動機を考えることが難しいのが現状です。
まず最初の段階で詰まってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここで大切なのは、「誰の為に存在する団体なのか」を考えることです。
例えば医療法人の理念を調べてみると「地域の皆さんの一員として」「地域医療を担う存在として」という文言が見受けられます。
株式会社は突き詰めると株主のためにありますが、非営利団体は単純にその団体が利益を出すことを目的にしていないので(内情はまた別かもしれませんが)その団体に関わる人の為に存在しているということになります。
関わる相手というのは地域の人々かもしれませんし、インフラを利用する不特定多数の人かもしれません。特定の業界を発展させる為の団体という可能性もあります。
必ずその団体が存在している理由があるので、それを細分化していき理解した上で自分の志望動機に関連性を持たせると自然かと思います。
職種にもよりますが、今の自分の仕事と結びつけることができればさらに志望動機に厚みが増すので説得力が持たせられます。
「安定しているから」というのも率直な理由ではあるのですが、面接でいきなりそれを言ってしまうと志望度が高くないと思われてしまうので注意が必要です。念のため。
2.事前のエントリー段階からが勝負
過去の記事でも触れていますが、団体職員は応募者が殺到するからかエントリーの段階で委細な志望動機や職務経歴を書いて提出するケースが多いです。
いきなり1500字で志望動機を書く…と考えるとハードルは高いですが、逆にこの段階でしっかりとした志望動機が書けると周りと差別化できますし、そのまま面接まで進んでもそれを深掘りしていけばいいだけなので、発想を転換させてエントリーの段階から真剣に書いていきましょう。
作文や小論文と違ってぶっつけ本番ではないので構成なども練ることができます。もちろん即興で書く必要はありません。
- 結論
- 理由①
- その例
- 理由②
- その例
- 結論
という構成で書くと読み手に伝わりやすいですし、書きながら脱線することもないので比較的簡単に書けると思います。
一旦Wordに下書きをして編集し、字数ギリギリで収まる程度に書けば十分なラインだと思います。
注意点としては、ブラウザ上の専用の入力フォームは時間をかけて入力していると送信の段階でタイムアウトになって全て消えてしまう場合があるので必ずバックアップは取っておきましょう。
筆者は同時進行で同業界の複数の団体を受けていましたが、上記を意識し始めてからは書類選考で落ちることがなくなったので周りと差別化できていたのだと思います。
ただ、エントリーの段階で全く志望動機が浮かばない場合は無理に時間をかけずに他に時間を回した方が良いと思います。
業界も業種も様々なので全ての団体に通じる志望動機はありませんし、ネットで検索しても何を目的としている団体なのか掴めない場合もありますので、無理やり捻り出さずに冷静になることも必要です。
3.今回の屍ポイント
今回は団体職員の志望動機について書いてきました。
まとめると
- 志望動機は誰のための団体なのかを意識
- 安定を志望動機にしない
- エントリーの段階から勝負
- 無理そうなら他に切り替える
となります。
普通に転職するだけでも志望動機を考えるのは大変なのに、よくわからない団体の志望動機を考えるのはハードルが高いと言わざるを得ません。
ただ、採用側も求職者が深く理解できていないものとして考えているので社会人としての基本的な受け答えが重視されることも少なくないです。
いくら優秀な人材であっても最後は人が人を決めるので、礼儀やマナーや清潔感を忘れないようにしましょう。
誰かの何かのお役に立てれば幸いです。