非営利団体や普通の株式会社など数回の転職を繰り返した結果、現在は非営利団体に属している団体職員です。
新卒の段階では団体職員というものの存在すら知らなかったこともあり普通の会社を目掛けて就職活動をしていました。
その後転職を経て様々な会社や団体を経験しましたが、その会社や団体ごとに特色はあるものの外部の会社と頻繁に取引や繋がりがなかったりする団体は閉鎖的な常識や空気感が強いように感じます。
今回は団体職員に転職した筆者が、「会社員を経験して身に付いたこと」を書いていきます。
今から転職しようとしている方はもちろん、新卒で目指している方も参考にしていただければ幸いです。
今回の結論を先に書くと「コスト感覚、スピード感覚、ITリテラシーの3つが身に付いた」です。
団体職員に転職してわかった「会社員を経験して身に付いたこと」3つ
1.団体職員と会社員の感覚の違い
全ての団体がそうだとは言いませんが、筆者が経験した中では非営利団体の法人と、利益を確保することを第一に考えている会社では全く感覚が異なります。
非営利団体は会社と違い、営業活動を行わなくても良いためガツガツした営業職のような雰囲気の方は少ないですし、成果を評価の対象とすることが難しいため年功序列の傾向がより強いです。
筆者はある程度落ち着いた環境で地道にやっていくことが合っているので団体職員として定着していますが、どちらが良いかは性格や能力によるため一概にはいえません。
しかし、どちらも経験していると思わぬところで役に立ったり、普段の仕事への意識が変わったりします。
2.会社員を経験して身に付いたこと
会社員を経験してよかった点を書いていきます。
よかった点①:コスト感覚
まずはコスト感覚に違いを感じました。
利益を上げなければいけない会社だと人件費など省けるコストを徹底的に無駄を省くのは当たり前ですが、非営利団体だとそこまで厳しく切り詰めるということがないため、「この一つの仕事にこれだけの人件費をかけるの?」と感じることが少なくないです。
1つのプロジェクトでも分担して効率の良いやり方を求めるのは当然だと思っているので、コスト感覚に違いを感じると同時に、環境に慣れてしまわずに自分の中で常に効率化を求める姿勢を持ち続ける必要があると思っています。
よかった点②:スピード感覚
2つ目はスピード感覚です。
単純に仕事をこなすスピードもそうですが、社外の方に発注したり逆に依頼されたりする場合でもスピード感を持って進めるという空気を感じません。
普段から顧客への納期が存在しないというのが根底にあるからかも知れませんが、良く言えばまったり、悪く言えばダラダラしていると感じられます。
筆者は焦ってしまう性分なので時間に余裕を持って取り掛かれて一つ一つをこなしていける今の環境が合っていますが、無駄のない取り組み方を常に意識しています。
よかった点③:ITリテラシー
インターネットが主流の現在ではITリテラシーを重視する会社は少なくないです。
ウィルスなどで自社の情報はもちろん、顧客のデータや個人情報が流出すると甚大な損害を与えたり信用問題になりかねないからです。
USBメモリーやSDカードなどのフラッシュメモリーを使用させないようにしていたり、インターネットのページ閲覧の制限や監視が行われているところが殆どだと思います。
筆者も経験した会社では入社時の研修や定期的な講習でITリテラシーについて自覚することがあり、今でも意識して行動しています。
しかし非営利団体ではこういった傾向は見られず、一般家庭と同じかそれ以下のセキュリティー対策しか行っていないため個人のフラッシュメモリーを使用していたり、業務に関係のないページを閲覧してウィルスに感染してもお構いなしだったりします。
そもそものITリテラシーが高くないことに加えて重要視もしていないのでセキュリティーにお金を割いていない傾向が多いように感じました。
こういった「環境」の慣れはいつしか自分の常識に変わってしまうので、ブラックな会社であってもきちんとした知識を学ぶ場があったのはよかったと感じています。
3.今回の屍ポイント
今回は団体職員に転職した筆者が「会社員を経験して身に付いたこと」を書いてきました。
まとめると
- コスト感覚
- スピード感覚
- ITリテラシー
となります。
あくまでも団体職員が劣っていて会社員が優れているという話なのではなく、環境が違えば常識や慣習も変わってきます。
ただ、自分の中で意識すべきポイントを忘れずに日々の仕事をこなしていくのは重要だと感じているので、全てその組織に染まってしまうのではなく、良いところは取り入れて悪いところは捨てて…を繰り返していくことが大切なのだと思います。
誰かの何かのお役に立てれば幸いです。