筆者はアラサーですが転職回数が多くこれまでに6社の会社を経験しています。
営業の仕事には就いたことがないものの業界に関していえば多岐に渡ります。
- メーカーの営業(3日で退職)
- 団体職員(2年半)
- 零細企業(半年)
- イベント会社(半年)
- 繋ぎの派遣社員(1年)
- 団体職員(現在)
今回は4社目のイベント会社(クリエイティブ業界)に転職した筆者に感じたギャップを解説します。
今回の結論を先に書くと「クリエイティブだからといって自由な事はほぼない」です。
クリエイティブな仕事に転職した時のギャップを挙げてく
1.クリエイティブへの憧れ
皆さんはクリエイティブな業界ってどんなイメージがありますか?
転職サイトでも「クリエイティブ系」という括りでまとめられています。
筆者は世間知らずで頭が悪いので、「自分の好きな物を世に送り出せて、私服勤務で自由な時間に出退社して、ノートパソコン一つでどこでも仕事ができる」という漠然としたイメージでした。
当時ファッションが大好きだった筆者は毎日私服というだけで嬉しくて堪りませんでした。
クリエイティブ系と言っても様々ですが、わかりやすく言えばイベント会社への転職でした。具体的な仕事内容としては出版物の作成やイベントや催事に関わる手配の仕事でした。
実際に入社してからは自分専用のノートパソコンやスマートフォンが貸与されたり、裁量労働制の説明を受けたりウキウキでした。
……しかし、そこが私の絶頂期で、いざ仕事を始めてみると現実を知ることとなりました。
2.クリエイティブと現実
ここでは筆者が感じた仕事のギャップを書いていきます。
ギャップ①:下請けの単純作業だった
そもそも入社した会社は全国に支社があるような大手のグループ会社で、少しネームバリューがあったこともあり誇らしい気持ちでした。
後になって知りますが、グループ会社とは名ばかりでただの下請け会社でした。
…そんな事も知らないのかよと思われても仕方ないのですがそれくらい世間知らずでした。
実際の仕事はクリエイティブなんてものではなく、元請けから渡された仕事を指示通りに忠実にこなす仕事でした。
よくよく考えてみれば当たり前なのですが、クライアントがいて決められたゴールがあって然るべきなので全て自由に決められる事など僅かなんですよね…。
下請けはクライアントと直接交渉したり提案することはなくなるので尚更その傾向は強くなります。
ギャップ②:無駄な待ち時間や残業が多かった
会社自体に特別なノウハウがあるわけではないため元請けから来た仕事を専門の下請け業者に発注する事で回していくという業務でした。
しかも都度、元請けの指示がないと決定できないため元請けの社員が出張でいなかったり、夜遅くに戻ってくる場合はそれを待ってからしか仕事を進められないため恐ろしく効率が悪い…。
作業自体は単純なものの、業界の独自のルールがあり、無駄な指示待ちや返信待ちで定時で帰ることなどできずに入社直後から毎日残業が続きました…。
ギャップ③:裁量労働制
裁量労働制は実際に働いた時間ではなく「みなし労働時間」が労働時間になります。
時間外や残業という概念はなく、6時間働いても13時間働いても同じになります。
筆者の会社は元々の給料に15時間分の残業に相当する手当が含まれておりどれだけの時間を働いてももらえるのはその金額のみです。
短い時間で帰れれば得をする制度ですが、自分に裁量などなく元請け会社の指示待ちなどで帰れないことが確定しているため実質は損しかしない制度なのでした。
結果的にクリエイティブな仕事に就いたとしても自分のスキルや発信していく能力がない限りは下請けとして単純作業するだけだという事を痛感させられた半年間でした。
3.今回の屍ポイント
今回のポイントをまとめると
- クリエイティブ業界といっても特に下請けは普通の単純作業と変わらない
- 無駄な残業が発生する構造
- 裁量労働制には要注意
となります。
クリエイティブな仕事はキラキラしていてかっこいいイメージでしたが、実情とはかけ離れていました。
仕事の拘束時間が異常に長い為、筆者のように仕事よりもプライベートを重視する人にとっては相性が悪いように感じました。
裁量労働制は導入している会社が多いですが、事前に実情がどうなっているかを確認しておいた方が良いと思います。
誰かの何かのお役に立てれば幸いです。