YouTubeを観ていると様々なジャンルに特化した方をお見受けします。
特に最近ハマってしまったのがSEIKOについて解説している方の動画で、これまでなんとなく知っているような知らないようなグランドセイコーの歴史や各ラインナップの解説を聞いているうちにSEIKOスタイルの時計が欲しくなってしまい購入しました。
少し相場よりも高く10,000円程度でしたが大満足しています。
コレクションする趣味は過去に辞めたのですが所謂「ファイブ沼」にハマることで再燃してしまいそうです…。
今回は購入した「SNKL23J1」のレビューを書いていきます。
結論から先に書くと「サイズ感、高級感、扱いやすさ、コスパにおいてピカイチ」です。
SNKL23J1を購入したのでレビュー【SEIKO5】
1.SNKL23J1の実機レビュー
以前にもSEIKO5については記事にしたことがあるので詳細は省きます。
早速レビューしていきます。
文字盤、サイズ感
(いきなり腕毛すみません…)
黒文字盤にポリッシュドベゼル、4時位置のリューズも相まって精悍な印象です。
サイズ感は横36mm×縦38mm厚さ10.5mmで細腕(16.5cm)の筆者が好きな大きさです。
3針でベゼル幅が狭いため小さい印象はあまり受けません。
文字盤を見るとかなりシンプルでバーインデックスにドルフィン針、デイデイトがついています。よく見ると文字盤の外側にストライプが入っていて立体感を持たせているのがとても素敵です。
ギョーシェという程彫りが入っているわけではないのであくまでもアクセントの一つとお考えいただければいいかと思います。
夜光はデザインを邪魔しない程度に配置されておりクラシカルな雰囲気を壊していないと感じます。
ケース、ブレスレット
ケースサイドはサテンとポリッシュが使い分けられていて高級感に驚きました。
また、腕に沿うようにケースが湾曲しているため着け心地は快適です。
ブレスレットは5連風の巻きブレスでセンターがポリッシュになっています。
筆者はブレスレットに指紋が付着するのが嫌いなのでサテン仕上げのものを好みますが、この程度であれば気にならず立体感を感じて良い印象を持ちました。
プアマンズグランドセイコー?
ネットでは「プアマンズグランドセイコー」と揶揄される程デザインが似たものになります。
ただ、決して貶しているのではなく「この価格でこれかよ!」といった意味合いが近いのかなという印象です。
The Value Proposition: A Seventy-Five Dollar Watch That Looks Like A Million Bucks - HODINKEE
このサイトでは革バンドでレビューされていますが雰囲気が素晴らしく、この時計を手に入れようと思った決定打になりました。
筆者はむしろグランドセイコーよりも気軽に着けることができて薄型で程よく夜光があってカジュアルにも違和感がない点で気に入っています。
逆に価格破壊を起こしてしまってSEIKO内で顧客を食い合っているのでは?とさえ思ってしまう出来栄えです。
型番について
余談ですが上記リンクは「SNKL23K1」で筆者の型番は「SNKL23J1」です。
このSNKL23J1の「J1」は日本で組み立てられたという意味合いで差別化を図っているようですが特に「J1」がついているからといって精度が上ということはないようです。
唯一の違いは文字盤とバックルに「JAPAN」と記載があることくらいのようです。
また、白文字盤のバリエーションも存在しますが、厳密には夜光の有無やケースの違いなどがあり全く同じ仕様ではないようです。(かっこいいのは共通しています)
2.悪い点と気になる点
ベタ褒めするだけではレビューとしては不完全なので悪い点も書いていきます。
ブレスレットの形状
ブレスの形状上、写真のようにベタ置きすることができません。
個人的にはカシャッと中央に置くのが好きですが、置く場合は時計を手前側にする必要があります。
視認性が意外と良くない
針もインデックスも高級感がありますが、全てが同じように光を放つことがあり黒文字盤上では一瞬どれが針なのか認識できないことがあります。
また、風防が光を反射して見えにくいこともあります。
この辺りはやはりグランドセイコーの視認性と大きく異なるところではないかと感じます。
とはいえ一瞬視認できないからといって日常生活には何ら影響はありませんので気にする人は少ないと思います。
リューズが小さく固い
SEIKO5は過去にもいくつか購入したことがあるのですが、ケースによってリューズの大きさや時刻合わせの感覚はバラバラです。
このSNKL23J1はドレスラインだからかリューズがかなり小さく針回しがとてもしづらいです。
日本組立だからなのかは比較していないので何とも言えませんが、逆剣(チープハック)と呼ばれる反時計回りに針を動かすのも固くて一苦労です。
毎日のように着用する方にはデメリットにはなりませんが、週に一度しか使用しない方には影響はあると思います。
3.SNK809K1との比較
以前にご紹介した「SNK809K1」と簡単に比較します。
文字盤は似ても似つきませんので説明は不要だと思います。
乗っているムーブメントは同じですが、縦のラグの長さやベゼルの幅が異なります。
ある程度長さがあることでドレッシーな雰囲気を醸し出しているように感じます。
長いといっても腕からはみ出すようなサイズ感ではないので収まりが良いです。
4.今回の屍ポイント
今回はSEIKO5のSNKL23J1のレビューについて書いてきました。
まとめると
- サイズ感が36mmで細腕にちょうど良い
- 高級感を感じる外装と針の仕上げ
- ドレッシーでありながらカジュアルもカバーできる
- ブレスレットの仕上げ、形状は注意
- 視認性とリューズの操作性は少し気になる
となります。
正直悪い点は無理に捻り出したと言ってもいいくらい非の打ち所がない時計です。
SEIKO5と一括りにしてもここまでケースが薄くてかっこいいものもあるのか…という印象でした。
もしもっと昔に出会っていたら何本も収集したり他の時計に興味を持つこともなかったかもしれません。
コロナ禍でスッキリとしない日々ですが10,000円で良い気分転換になった買い物でした。
誰かの何かのお役に立てれば幸いです。