ある程度の革靴を履くようになると、履き潰さずに修理して履き続けることが推奨されます。
近年では安くても見栄えが良い靴が買えますが、昔はそういった技術がなかったのでしっかりとした造りの靴をメンテナンスしながら履くのが当たり前でした。
そういった考えが色濃く残る英国の靴を見てみると、修理して長く履くことを前提として頑丈に作られています。
ジャランスリワヤはインドネシアのメーカーで、創業者がイギリス靴の製法とフランスの皮革の生産を学んだ経緯があり、本格的な造りでありながら価格帯は3万円代〜とお求め安い価格になっています。
今回は修理という点にスポットを当てて、1年間ジャランスリワヤの革靴を履いて修理に出したらどれくらいの費用がかかるのかをご紹介します。
今回の結論を書くと「通常使用ならつま先と踵で6,000円、かかとの内側の補修も入ると13,000円程度」です。
ジャランスリワヤの修理の値段は?かかと、つま先などパーツ別にレビュー
1.どの程度の頻度で使用したか
ちょうど1年くらい前に転職を機にジャランスリワヤのダブルモンクストラップを購入しました。
週に3日程度の頻度で、電車通勤片道1時間という条件履いていました。職場では履き替えるので1日2時間程度です。
単純計算で月24時間、年換算で280時間程度といったところです。
ラストは98374でダイナイトソール仕様のものです。
2.修理の値段と修理箇所と期間
修理前の写真を撮っておけばよかったのですが、新品購入時と比較してつま先と踵、腰裏(踵の当たる内側部分)の磨耗とステッチのほつれが見られたため、3箇所の補修となりました。
お願いしたのは日本橋三越本館2階にあるシューズリペアカウンターです。
少し見づらいですが、内訳を書き出しますと
つま先ラバー補修 2,200円
カカトダイナイトヒール 3,700円
腰裏+テーピング 7,000円
合計 12,900円
税込 14,190円
となりました。
これまでもつま先と踵に関しては補修したことがあり、7000円あれば問題ないだろうと思って見積もりを出したところ腰裏の補修箇所が見つかり痛い出費になりました…。
本体価格が3万円程度なのに1万5千円も出して補修するのはどうなのか?とお思いの方もいらっしゃると思いますが、考え方によってはイニシャルコストを抑えてランニングコストだけで長く履き続けられると考えれば納得できました。
以下に参考画像を添付しておきます。
つま先と踵を補修しています。
踵に関してはダイナイトヒールの交換で新しいものになっています。
腰裏ですが、元々起毛素材が使われているため起毛素材での補修となっています。
少し暗めの色になりましたが目立つ箇所ではないので満足です。
外側の縁のテーピング処理も綺麗にされています。
シューホーンを必ず使用していますが1年間履き続けるとどうしても傷む箇所のようです。
流石に10万円クラスの革靴と比較するとアラは目立ちますが品質が悪いということはないので分相応な買い物だったのかなと感じています。
ハンドーソンウェルテッド製法なのですっかり足に馴染んでおりこれからも履き続けていきたい靴です。
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3.今回の屍ポイント
今回は革靴の修理をテーマに書いてきました。
まとめると
- つま先と踵の補修なら6,000円程度
- 腰裏の補修は7,000円程度かかる
- ジャランスリワヤは高コスパで長く履ける
となります。
ジャランスリワヤは本格的な造りの割りに値段が安いため人気ですが、修理しながらでも履き続けていきたいと思わせるクオリティーの靴だと感じました。
使い捨てるのではなく、長く履くことを前提に靴を購入されるのをおすすめしたいです。
誰かの何かのお役に立てれば幸いです。