筆者は革靴が好きです。
元々親が革靴好きだったこともあり、家の中には沢山の方があるのが当たり前でした。
そんな環境で育った私も革靴好きになり、スーツを着始めた時からきちんとした革靴を履き、手入れをするようになりました。
巷では本格的な靴の入門として「3万円〜」という目安があります。
これはきちんとした製法で作られており、革質も最低限長く使えるという基準をクリアしているということだと思っています。
有名な日本のメーカーの「リーガル」もこの辺りの価格帯のものが多く、靴の事をよくわからない筆者は購入して愛用していました。
今回は3万円代のリーガルの靴を週2〜3ペースでヘビーローテーションしていた靴の結果と感想を書きたいと思います。
残念ながら履いていた際の写真を消失してしまったので文章のみでのレビューとなりますが参考にしていただければ幸いです。
結論を書くと「一生物としては使えないが、ある程度割り切って5、6年履ければ優秀なコスパ」です。
リーガルの革靴をガチで7年ヘビロテした結果と感想
1.実際の使用頻度と手入れ
筆者が購入したのはリーガルのプレーントゥの黒で、百貨店で3万円程度で購入しました。
同じ型番の物は見つかりませんでしたが、こういったシンプルなタイプです。
リーガルお得意のガラスレザーではなくスムースレザーで、ソールは合成底というゴム素材でした。
余談ですが筆者は3Eの25.5がジャストサイズでした。
使用頻度
使用頻度は週2回~3回で、日中も常に履いていたので1日9時間は着用していたことになります。雨の日も気にせず着用していました。
手入れ方法
帰宅して陰干しも兼ねてそのまま放置し、翌日の朝にシューツリーを入れます。
帰宅したらブラッシングしシューツリーを抜いてまた1日陰干しというサイクルでした。
月に1回程度クリームを入れてケアを行っていました。
日々のブラッシングに加えて手入れは定期的にしていましたが数年履き続けていると傷が目立ち始め、磨いた状態では綺麗に見えるものの数時間経つと傷が目立っている状態でした。
2.修理箇所と修理費用
7年履いていましたが、ヒールパーツの交換が1回、腰裏(かかとの内側)の補修が2回、インソール(かかとのブランド名が書いてある箇所)の交換が2回でした。
修理費用は大まかですが合計で15,000円程度かかっていました。
他のメーカーに比べてヒールやソールの耐久性が高かった印象です。
インソールや腰裏に関しては、筆者の足汗が多いこともあり劣化スピードが上がったため交換を余儀なくされた経緯があると思われます。
使用頻度や体質によってはここまで交換しないのではないかと思います。
3.オールソールをするか否かの分かれ目
グッドイヤーウェルト製法の靴なので、オールソールをして靴底を張り替えることも可能でしたが、オールソールしませんでした。
その理由は
- 7年履いて表面の革の部分の傷が隠せないほどだった
- 靴の内側が汗を吸ってボロボロだった
- 壊れてはいないものの革がヨレヨレになってしまった
ということが挙げられます。
これまで1万円~10万円の靴を購入してきましたが、一番の差は「耐久性」だと感じました。
特に革の部分の傷や革のヨレ具合は顕著でした。
10万円クラスの靴は最初は固いような印象を受けますが、馴染むと柔らかいだけでなくハリがあります。
一方、3万円台の靴は柔らかくなったら劣化していく一方という印象があります。
※革の当たり外れや使用頻度にもよります
これらの状況から、3万円の本体価格に対して2万円近くお金を出してオールソールするのは得策ではないと判断しました。
逆に新しい靴を一足買った方がそのメーカーの利益としては大きいので新たに購入するという選択肢も意味があるように思います。
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4.今回の屍ポイント
まとめると
- 3万円代の靴は一生履くことはできないがコスパは良い
- 愛着があればオールソール等もできるが耐久性の問題が出てくる
- メーカーの利益を考えると新品購入も選択肢になる
となります。
あまり良い風に書いていないように思われるかもしれませんが、やはり国産のメーカーなので耐久性や信頼感は抜群でした。
また、足幅が広い日本人に合わせてサイズ展開しているため海外のメーカーよりもぴったりと合うイメージでした。
国産メーカーだから良いとは一概にはいえませんが、自分の足にフィットするメーカーを見つけるとそれまで履いていた靴が嘘のように歩きやすくなります。
一生物として我が子のように大切にするのと同じくらい、道具として割り切って使い倒すというのも素晴らしいことではないかと思っています。
誰かの何かのお役に立てれば幸いです。